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長年にわたりフュージョンを支援してきた森衆議院議長、ITERの進展を視察

2026年9月14日

 日本の森英介衆議院議長は、研究への貢献から政治的な支援活動に至るまで、数十年にわたりフュージョンエネルギーを支援してきました。

9月9日(水)、森英介衆議院議長はトカマクピットを視察しました。

9月9日(水)、森英介衆議院議長はトカマクピットを視察しました。これまでにITERを訪問した日本の政府関係者の中で、最も高位の立場にある人物です。(写真:ITER機構提供)

 森英介氏が初めてITERを訪問したのは、日本の衆議院議員であり、衆議院原子力問題調査特別委員会の委員長を務めていた2013年でした。当時のトカマク建設現場は、コンクリートの基礎がいくつかあるだけの、ほこりっぽい土地でした

 あれから約13年経ち、先週、日本の衆議院議長として再びITERを訪れた森氏が目にしたのは、大きく様変わりした光景でした。トカマクピットに立った森氏は、現在約3分の2が完成しているプラズマチャンバーを目の当たりにしました(※1)。

「私は30年以上にわたりフュージョンを支援してきました。ITERがここまで進展したことを実際に見ることができ、とても意義深く、感動しています」と森氏は語りました。「私はかねてより この計画を信じてきましたが、それが現実のものとなっていく様子を見るのは、実に素晴らしいことです」

 森氏とフュージョンとの関わりは、政治家になる以前にさかのぼります。名古屋大学で工学博士号を取得する傍ら、川崎重工業に勤務し、先進的な熱間静水圧プレス技術の研究に取り組みました。
高温と均一なガス圧力を利用して材料を接合させるこの技術は、現在もフュージョンシステム向けの高い要求性能が求められる部品の製造において重要な役割を果たしており、ITER装置に使用される部品にも活用されています。

ピエトロ・バラバスキITER機構長が、森英介衆議院議長をITERに歓迎しました。

ピエトロ・バラバスキITER機構長が、森英介衆議院議長をITERに歓迎しました。
(写真提供:ITER機構)

 1990年に衆議院議員となって以来、森氏は、日本におけるフュージョン研究と国際的な科学協力を一貫して支援してきた中心的政治家の一人です。 長年にわたり、日本のITER計画への参加に対する政治的な支援を維持することに尽力し、核融合エネルギー推進議員連盟の会長を務めるとともに、世界各国の議員や関係者と連携しながら、フュージョンエネルギーの長期的な発展を推進してきました。今回のITER訪問は、政治的な支援が具体的な進展にどのようにつながっているかを実際に目にする機会となりました。

「今回の訪問は、大規模な科学的取り組みが、技術的な節目だけでなく、世代を超えて支え続ける森博士のような方々の継続的な献身によっても支えられていることを改めて認識する機会となりました」と、森氏の現地視察に同行したITER機構 副建設長の大前敬祥氏は述べました。
「技術者として、次に国会議員として、そして現在は日本の衆議院議長として、これほど多くの立場からフュージョンを支援してきた方は、ほとんどいません。森氏の長年にわたる取り組みは、ITERの歴史を通じて日本が提供してきた継続的な支援を象徴するものです」

 森氏は、トカマク複合施設、磁石低温試験施設、クライオプラント、組立ホールを視察しました。また、ピエトロ・バラバスキ機構長と会談し、ITERで働く日本人チームとも懇談しました。
ITER計画の視察後、森氏はパリで開催されたG7国会議長会議に出席しました。

森英介衆議院議長が、世界最大の超伝導磁石試験施設であるITERの磁石低温試験施設(※2)を訪問しました。

森英介衆議院議長が、世界最大の超伝導磁石試験施設であるITERの磁石低温試験施設(※2)を訪問しました。(写真提供:ITER機構)

【引用元】
ITER機構サイト ITER NEWSLINE|Stakeholder relations A long-standing supporter sees ITER taking shape (14 Sep 2026)

【参考】
※1… 6つ目の真空容器セクターモジュールの据付が完了
https://www.fusion.qst.go.jp/ITER/io/iter_newsline_ja_017.html
※2… ITER磁石試験施設が稼働開始
https://www.fusion.qst.go.jp/ITER/io/iter_newsline_ja_012.html