ITER機器のうち、真空容器内機器については遠隔による保守が可能な構造であることが設計条件の一つになっています。そして、真空容器内機器のうち二種類の機器、ブランケットとダイバータが主な保守対象となっています。ブランケットは、中性子遮蔽などの機能を持ち、真空容器内表面のほぼ全域を覆っています。ダイバータは、真空容器の下部に位置している不純物の制御を行うための機器です。この二種類の機器は、保守を容易にするために小部分に分割されていて、それぞれブランケットモジュール、ダイバータカセットと呼ばれています。どちらも定期交換が必要な遠隔保守クラス1とされていて、一定の頻度で定期交換を予定している他、不定期の交換にも対応することとなっています。どちらも遠隔保守用に専用のシステムが準備されていて、ブランケットに関しては日本が、ダイバータについては欧州連合(EU)が遠隔保守システムを調達します。
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核融合実験炉における遠隔保守システムの現状
こちらの動画では、ブランケットを把持して真空容器に取り付ける手順を模擬しています。
ITERブランケット遠隔保守システム各種機器の照射試験
特許出願
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表彰
福島廃炉研究国際会議2024(FDR2024)優秀論文賞(2024年10月10日~13日) |
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SI2023 第24回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会優秀講演表彰(2023年12月14日) |
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令和3年度 日本原子力学会核融合工学部会賞(2021年9月9日) |
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令和3年度 日本原子力学会核融合工学部会賞(2020年9月17日) |
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日本原子力学会核融合工学部会奨励賞(2018年9月6日) |
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平成29年度日本原子力学会北関東支部若手研究者発表会 最優秀発表賞(2017年4月14日) |
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