
追加受注したITER向け実機ジャイロトロン1号機が那珂研に納入
~追加受注した20機の製作が進展、ITER機構への納入に向けて検査へ~
量子科学技術研究開発機構(QST)がITER機構から追加調達を受託した20機のジャイロトロンシステムのうち、実機ジャイロトロンの1号機が2026年9月30日、那珂フュージョン科学技術研究所(那珂研)に納入されました。
今回納入された実機ジャイロトロンは、ITER機構への納入に向けて、今後、那珂研において1.2 MWの出力に向けた調整を実施後、合格検査が行われる予定です。検査に合格すれば、2026年12月下旬にITER機構へ納入される予定です。
図1 那珂研に納入された実機ジャイロトロンと製作に携わったグループ員たちの記念撮影。
前列左から5番目より、松本ITER日本国内機関長、梶原グループリーダー、新屋研究員、池田サブグループリーダー、布谷ITERプロジェクト推進部次長。
追加受注した20機の製作が進展
QSTは2025年5月、ITER機構からジャイロトロンシステム20機の追加調達を受託しました。これは、QSTが国内企業と連携して開発・製造した8機をITER機構に納入し、その実績が高く評価されたことによるものです。
今回の追加調達では、これまでのジャイロトロン1機あたりの出力1,000 kW(1 MW)から1,200 kW(1.2 MW)への向上を目指しています。その実現に向けて、QSTと国内企業6社が連携し、ジャイロトロン本体や周辺機器の設計・製造を進めています。
図2 追加調達20機のうち、
最初に那珂研に納入された実機ジャイロトロン
追加受注した20機の製作が進展
ジャイロトロンは、高出力のマイクロ波を発生させ、ITERのプラズマを加熱するための装置です。ITERでは、170 GHzという高い周波数のマイクロ波を用いて、プラズマを1億度以上の高温に加熱します。
今回納入されたジャイロトロン本体は、那珂研での合格検査を経て、ITER機構への納入を目指します。今後もQSTと国内企業が連携して製作を進め、日本の高い技術力を生かしたジャイロトロンの供給に取り組んでいきます。
高周波加熱装置の詳細については、「高周波加熱装置」をご覧ください。
【参考】
QSTプレスリリース|ジャイロトロンシステム20機をITER機構より受託
-QSTのこれまでの実績が高評価-
https://www.qst.go.jp/site/press/20260520.html
ITER Japan Nwes 第173号|ジャイロトロンシステム20機をITER機構より受託
~QSTのこれまでの実績が高く評価され、国産ジャイロトロンのさらなる性能向上へ~
https://www.fusion.qst.go.jp/ITER/iter/ITER_Japan_News_173.html