
現地ITER機構高周波建屋にてジャイロトロン2号機の据え付けが完了
2026年2月7日、ITERの電子サイクロトロン加熱・電流駆動(ECH)用高周波源であるジャイロトロン2号機の据付が、ITERサイトにて無事完了しました(図1)。
図1 ジャイロトロン2号機据付け完了後の写真
ジャイロトロンは、核融合プラズマを加熱・制御するために用いられる重要な装置です。
今回の据付作業は、2025年7月に実施された1号機の据付経験 を活かし、主にITER機構の職員によって実施されました。
1号機据付時に、ジャイロトロンを収納した木箱を横倒しの状態のままクレーンで高周波建屋3階まで吊り上げ、その後3階で木箱を縦向きにしてから装置を取り出し、輸送用の治具を取り外すという手順で作業が行われました。
一方、今回は状況が異なります。高周波建屋3階には、今後設置予定の全24機のジャイロトロンに対応するため、ファルスフロア(二重床)が超伝導コイルの高さに合わせて設置されており、3階で木箱を縦向きにする作業が困難でした。
このため今回は、1階であらかじめ木箱を縦向きにした状態でクレーンにより3階まで吊り上げ、その後輸送治具を取り外し、設置済みの1号機の隣にある架台まで搬送して据付を行いました。その結果、限られたスペースでも作業は安全かつ円滑に進み、無事に据付を完了することができました(図2)。
図2 ジャイロトロン2号機据付け完了後の写真(写真:ITER機構提供)
引用元:ITER NEWSLINE 26 Jan 2026
また据付前には、前回と同様に超伝導コイルの軸出し作業を実施しました。本作業では、現地のITER機構職員とリモートで通話しながら、ジャイロトロン架台の中心軸と、超伝導コイルが生み出す磁場の軸を高精度に一致させることに成功しました。
据付後にはコレクターコイルの設置も完了し、一連の作業は無事終了しています。
現在、1号機の試運転に向けた準備が進められているほか、並行して2号機の冷却ホースの取り付け作業なども実施していく予定です。