第38回ITER理事会
ITER理事会は、建設、試運転、許認可の各分野における継続的な進展を確認
2026年7月6日
ITER理事会は、6月25日・26日にフランスのサン=ポール=レ=デュランスで開催された第38回会合において、建設、組立、試運転準備、および規制当局との連携といった主要な成果を挙げ、ITERプロジェクト全体にわたる継続的な進展を歓迎しました。
ITERの7つの加盟極(中国、欧州連合、インド、日本、韓国、ロシア、米国)の高官が、2026年6月25日から26日にかけて、日本の多田栄介議長の下、第38回ITER理事会に集まりました。(写真提供:ITER機構)
理事会のメンバーに報告する中で、ITER機構長のピエトロ・バラバスキ氏は、前回の理事会以降に達成された進展について概説しました。メンバーらは、最新のプロジェクト進捗状況を確認し、「ベースライン2024」の下でのプロジェクト全体の進行を評価し、ITER機構および7つの国内機関による継続的な努力に謝意を表しました。
特に注目された重点分野の一つとして、ITER建設現場で現在進行中の組立・設置作業が挙げられました。真空容器セクターモジュールの組立・設置、中心ソレノイドの組立、施設設備の据付工事、および関連する現場作業が継続して進められています。理事会はまた、プロジェクトの最優先経路(クリティカルパス)に沿った確実な履行を支えるため、計画の統合化、実行力の徹底、そしてすべてのITERパートナー間における緊密な連携が継続して重視されていることを評価しました。
また、試運転関連の活動においても進展が見られました。理事会のメンバーは、極低温試験施設の稼働開始や、技術的リスクの低減および今後の組立・運転段階に向けた習熟度(レディネス)向上のための、プラント全体の統合試運転の取り組みにおける進展に注目しました。
建設面にとどまらず、理事会は、ITERがフュージョンエネルギー分野のより広範なコミュニティとの連携を深めていることを評価しました。民間フュージョン分野連携プログラム(PSFE)のもとで各国内機関と連携して推進される活動には、拡大するフュージョンエネルギー分野を支える知識共有の取り組み(イニシアチブ)が含まれており、新興の民間フュージョンエネルギー企業への専門知識の移転に貢献しています。
規制関連の事項についても、主要な議題となりました。理事会は、ITER機構とASNR(フランス原子力安全・放射線防護機関)との間における、建設的かつ実りある協力関係が継続していることを高く評価しました。メンバーらは、ASNRが欧州の圧力機器指令を施行するフランスの法規制の適用対象から、ITERの真空容器を除外する合意に至ったことに称賛しました。この決定により、品質目標を維持しつつ、スケジュールとコストの効率化が図られるものと期待されています。
ITER加盟極は、ITERへの決意を新たにするとともに、フュージョンエネルギーの実現可能性を実証するというITERの使命の重要性を強調し、この類を見ない国際共同プロジェクトを成功裏に遂行するために継続して支援を行うことを誓約しました。
プレスリリース(PDF)は 英語 または フランス語 でご覧いただけます。
【引用元】
ITER機構サイト ITER NEWSLINE|38th ITER Council
ITER Council notes continued progress across construction, commissioning, and licensing
(6 Jul 2026)