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スタッフブログ 2026年1月(現地支援事務所に研修員が来ました)

2026年1月、現地支援事務所に研修員が来ました。

千葉県に拠点があるQST本部 国際・広報課から来た鈴木です。
1/15~1/23まで研修でお世話になります!
趣味は旅行と水族館めぐり、最近はアザラシ推しです。残念ながら南仏にはアザラシはいらっしゃらない…
六ヶ所研・那珂研に在籍していた時に、ITER機構の様子は噂には聞いていましたが、ITERの規模感や現地サイトの雰囲気を現地事務所での滞在を通して感じたいです。

 ITER機構到着前にスイス・ジュネーブの欧州原子核研究所(CERN)を見学しました!
CERNは、スイス・ジュネーブ近郊に位置する、世界最大級の素粒子物理学の研究拠点です。宇宙や物質の成り立ちといった根源的な謎を解き明かすことを目的に、世界中から研究者が集まり、国際共同研究が進められています。CERNには、全周約27kmにも及ぶ世界最大の円形加速器「LHC(Large Hadron Collider)」が設置されています。
LHCでは、粒子を光速近くまで加速して衝突させることで、極微の世界で起きる現象を観測しています。
そのために用いられている超伝導磁石や極低温冷却技術は、ITERをはじめとする核融合研究にも応用されています。

ITER機構到着前に立ち寄った、スイス・ジュネーブの欧州原子核研究所(CERN)

サイトツアーに参加し、ヒッグス粒子を検出したATLAS検出器の施設を見学しました。
ATLASは、LHCに設置された巨大な粒子検出器の一つで、2012年にヒッグス粒子の存在を確認した実験でも中心的な役割を果たしました。
建屋そのものが一つの実験装置とも言えるスケールで、素粒子物理の最前線を象徴する施設です。
…残念ながらLHCは見れず…(悔し涙)。

ATLAS建屋

ATLAS制御室

いざ、フランスへ!
電車が遅延したり、怪しいおじさんに絡まれたりしながらも、どうにかITER機構に到着。

ITER機構到着を記念して、建屋入り口で1枚。

六ヶ所研の時に一緒に仕事をしていた、ITER駐在の神田さんとの再会!一週間ちょっとお世話になります。

ITER機構旗の後ろは神田氏、日本国旗の後ろに私

研修期間中に、ちょうど出張で訪れていた松本JADA(ITER日本国内機関)長にお会いすることが出来ました。
今回、松本さんにはおいしい生姜焼きが味わえるお店をご紹介いただきました。さらに、現地で日本食が恋しくなったときに重宝する、日本の食材が手に入るお店なども教えていただき、日本人にとって「食」はやっぱり大切だなと実感しました。やっぱりお米が食べられるとホッとします!

トカマク建屋を背景に歓談の様子。
左から私、中央がリエゾンオフィススタッフ神田氏、右がITER日本国内機関 松本機関長。

ITER日本国内機関 松本機関長と記念撮影

早速、神田さんに案内してもらって施設見学。
竣工したばかりの制御棟に行きました。ここはITER全体の運転を統括する中枢施設です。プラズマの生成・制御をはじめ、超伝導磁石、加熱装置、冷却系、電源、真空系など、ITERを構成するすべてのシステムがここから監視・制御されます。将来はプラズマの制御や各種機器の状態監視がすべてここから行われます。
現在は、まだまだ整備中のほぼほぼまっさらなお部屋です。

ITER制御棟

ITER制御棟(整備中)

JT-60SA国際核融合スクールの生徒さんに同行して、トカマク建屋の見学。
毎月JT-60SAを見て大きいなーって思ってますが、なんとその2倍とのこと。とにかく大きいです。

組立中のITER装置。
トカマクピットには巨大なTFコイルが設置されています

ITERとJT-60SAのサイズ・役割・目標などの違い、2者の関係については
「太陽が執筆!ITER Japan ニュース」 にまとめています。
ぜひご覧ください!

ITER機構で働く日本人職員の伊藤さんに、QSTが調達したジャイロトロン(ITERに使用される加熱装置)のご説明をしていただきました。
那珂研内に並んでいたものが…実際にITERサイト内で据え付けられるのを見られるのは感動です!

左がITER機構で働く日本人職員の伊藤さん。右が私。中央にはジャイロトロンが!

日本が製作を完了したジャイロトロンの記事は
「ITER Japan News 第74号」 をご覧ください。

夜には、ITER機構で働く日本人職員のみなさんの新年会にも参加させていただき、現地での生活の工夫や、国際的な環境で働くことのやりがいなど、普段なかなか聞けないお話を伺うことができました。

那珂研で見ていたあの装置が、
六ヶ所で聞いていたあの噂が、
いま、ITERという一つの形になって目の前にある。

ITERが六ヶ所村にあった世界線――
そんな想像をしてしまうほど、現地での体験は強烈でした。