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第28回ITER理事会が開催

   令和3年6月16、17日に遠隔ビデオ会議によるITER理事会第28回会合が開催されました。会合では、ITER計画の最新の進捗報告と実績指標の評価を行いました。プロジェクトは加盟極の最善の努力による機器納入と、作業サイトにおける据付・組立作業により着実な進捗を維持しています。他方、いくつかの技術的困難と進行中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大の影響が緊密に監視されており、初プラズマ達成へのスケジュールに影響を及ぼす可能性のある遅延を防止するため、あらゆる回復策を十分に検討した上で、さらに評価することになりました。

 本会合では、以下についての報告・議論が行われました。
ITER機構と国内機関は高い対処能力を継続して示しており、COVID-19の影響下における継続策を実施している。この「新しい日常」の方策の下で、衛生対策を厳守すると共に感染拡大による健康への影響を最大限抑えつつ、ITER機構は機器の納入と据付を継続して進めている。
理事会は、主要機器の納入の継続と装置組立の進捗を含む、前回の理事会(令和2年11月)以降の重要なプロジェクトの成果を感謝しつつ留意した。
ITERの超伝導磁石で最初となる超伝導ポロイダル磁場コイル#6がトカマクピットに据付けられた。また、 さらに一つの超伝導ポロイダル磁場コイルが完成し、 その他も着実に進捗している。
7個の超伝導トロイダル磁場(TF)コイルがITERサイトに到着し、8個目が完成して出荷準備ができている。

超伝導中心ソレノイドコイルの最初のモジュールが完成し出荷準備が完了するとともに、2個目が晩夏に出荷される予定。TFコイルとサーマルシールドの部品を組込みつつ最初の真空容器セクターの組立が組立ホールで開始された。クライオスタットの全ての部品がITERサイトに到着し、クライオスタット蓋の溶接が始まった。その他の主要機器の製作が加盟極の企業で進展中である。
無効電力補償装置、磁石電力変換、冷凍機、冷却水設備、等のプラントシステムで重要な進捗があり、複数のシステムで試運転を開始、または準備中である。 
理事会は、ITER機構及び協力するパートナーが、感染 拡大による前例のないプレッシャーとITERのいくつかの初物機器製作における困難に直面していることに留意 した。理事会は、全ての加盟極に対し、建設戦略を  スケジュールどおり成功裏に実行するために、物納及び現金貢献のコミットメントを果たすよう奨励した。理事会は、ITER機構及び協力するパートナーに対し、現在 計画されているとおり2035年の核融合運転を達成するためにあらゆる可能な努力を行うよう要請した。

理事会メンバーは、ITERの使命の価値に対する強い信念を再確認し、ITERの成功を促進させるため、タイムリーな課題解決のために協働することを決意した。また、 理事会は、プロジェクトを成功に導くために効果的な 協働にコミットしている「One-ITER」チームの取組を賞賛した。理事会は、プロジェクトの実績を引き続き 綿密に注視し、現在の達成ペースを維持するために必要なサポートを継続していく。