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ITER用トロイダル磁場コイル2機が完成

 ITER調達機器のひとつ、トロイダル磁場(TF)コイルは、予備を含む19機のうち、9機の製作を日本(量研機構)が担当しています。そのうちの5機は、三菱重工業(株)と三菱電機(株)の協力体制で進めるライン1で製作しています。既に3機が完成し、ITER機構に到着しています。東芝エネルギーシステムズ(株)が製作を進めるライン2では、担当する4機のうちの初号機が完成しました。

東芝エネルギーシステムズ(株)が完成したTFコイル初号機(同社提供)

 TFコイルの製作は110トンの巻線部(WP)をステンレス鋼製のコイル容器内に収め、隙間を樹脂で含浸することでWPとコイル容器を一体化し、最終検査を終えて完了となります。ライン2では、WP・コイル容器の製作及びこれらの一体化作業の全工程を東芝エネルギーシステムズ(株)1社によって完遂されています。1社のみで製作できる強みを生かして、一貫した品質管理体制を築くことにより、長さ約16.5m、幅約9mという巨大なTFコイルの製作において、ミリ単位の寸法管理を達成し、2021年5月に東芝エネルギーシステムズ(株)にとって初のTFコイルが完成しました。
また、三菱重工業(株)と三菱電機(株)のライン1においても、4機目の製作が完了しました。

三菱重工業(株)と三菱電機(株)が完成したTFコイル4号機(ITER機構提供)

 ライン1で製作する最後の5機目のコイルは予備機のため、ITERに実装する全コイルの製作が完了したこととなります。ライン1は、これまでの3機の製作経験を基に、品質を担保しながらも効率よく作業を進め、要求製作精度を達成しました。 今回、三菱重工業(株)と三菱電機(株)のライン1及び東芝エネルギーシステムズ(株)のライン2それぞれでTFコイルを完成させ、その中で培った技術は将来の核融合炉建設においても役立つものと考えられます。これら2機のコイルは、2021年7月に神戸港と横浜港からそれぞれ出荷され、同じ外航船への移し替えを経てフランスのITER機構最寄りの港のFOS港に向けて輸送される予定です。