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ITER国内機関(JADA)長の交代

2024年5月1日付で、杉本誠前JADA長の後任として、量研のフュージョンエネルギー推進戦略室の松本太郎が新JADA長に任命されました。杉本誠は那珂フュージョン科学技術研究所副所長として引き続きITER計画に貢献します。

JADA長交代式(左:松本太郎 新JADA長、右:杉本誠 前JADA長)

JADAは、これまで杉本誠前JADA長のリーダーシップの下、調達責任を有するTFコイル全9基のITER機構への搬入を昨年に完了し、ジャイロトロン全8基の性能試験を完了して、順次ITER機構への搬入を行っているなど物納貢献を着実に進めてきました。今後は、中性粒子入射加熱装置、ブランケット遠隔保守機器、ダイバータ外側垂直ターゲット、トリチウム除去装置、各種計測装置などの調達活動が佳境を迎えます。 また、上記の物納貢献に加えて、短期的にはITER機構の組立・据付活動、中長期的には運転・実験活動に参画し、日本のTBM(トリチウム・ブランケット・モジュール)も時宜を得て据付・実験を行う予定です。

さらに、現在ITER機構が各国内機関と協力して事業ベースラインの更新を行っていますが、今後それと整合するように、そして昨年制定された政府のフュージョンエネルギー・イノベーション戦略に基づいて、日本のフュージョンエネルギーロードマップを更新していく必要があると考えています。
今後も国内産学連携のもと、ITER計画・フュージョンエネルギーの早期実現を目指していきます。多くの皆様からのご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。

新JADA長を中心に、ITER日本国内機関メンバーの集合写真(2024年6月撮影)

ITER日本国内機関の役割と組織図は、「ITER日本国内機関について」ページに掲載しています。