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ITER職員合格者インタビュー | 植松 充良さん

仕事を通して先進技術に触れ、自らの成長につなげていくキャリア

植松充良さん(2025年4月 ITER機構着任)
合格ポジション:Non-Destructive Examination(NDE) Coordinator

 第4の物質プラズマに興味をもった学生時代を経て、重工企業で航空宇宙機器に対する非破壊検査技術の開発・研究を行う植松さん。仕事に対する考え方や応募上の具体的なアドバイスをいただいたので、ぜひ最後までご覧ください。

インタビュー日:2025年2月5日

これまでのお仕事について教えてください。

 航空宇宙機器関連を専門として、航空機・ロケット・ヘリコプター等の製品に対する、非破壊検査技術の開発や研究、不適合対応などの現場のサポートに従事してきました。
 顧客は航空会社等で、海外企業と共同で航空機を開発した際には、検査技術の開発を担当しました。海外顧客と仕事をした際は、企業文化・ルールの違い・言語の壁などの難しさも感じましたが、一方で、毎週の電話会議を通じて親近感が湧き、プライベートの付き合いも生まれるなど、友達のように接してくれて仕事がやりやすくなっていったことも実感しました。

志望動機を教えてください。

 第一に、大学院のときにプラズマ物理関係の研究室にて、ITERでも用いられる中性粒子ビーム入射の負イオン源について研究していて、いつかITERで働きたいという思いがあったことです。大学のプラズマ物理の講義の中で、「地球に住んでいる分にはプラズマを意識することはそれほどないが、ひとたび宇宙に目を向けると第4の物質であるプラズマが多い」ということに気付かされ、その興味がプラズマ物理の研究に繋がり、時を経て最終的にITER入職に至ったものと思います。
 第二に、現在の業務に近いポジションの募集があり、ITERに貢献できるのではないかと考えた点です。上記の通り、「ITER」というワードは大学の研究時代から知っていて、LinkedInというSNSでITERの文字を見て、以前の思いが蘇りました。Job Description(職務記述書)を見たところ、業界が異なるものの、職務内容が現行のものに近かったため挑戦してみようと思いました。

業界が異なることに不安はありましたか?

 業界が異なることの不安は少なからずありました。実際に、Job Descriptionに記載された技術の業務を行っていますが、製品分野としては原子力以外であるため、応募にマッチするか不安がありました。そこで、原子力プラントや核融合炉の検査に関する技術課題や実際の検査の難しさについて個人的に情報収集しました。その結果、製品が違っても自分が培った技術力が活かせそうだという自信に繋がり、活躍できる可能性をだいぶ感じることができました。その後、Job Descriptionの業務内容を改めてじっくり読み込み、自分をどうアピールするか十分に検討しました。結果的に採用いただけたので、業界が違うものの、技術力・経験の面を認めてもらえてうれしかったです。
 

これまでキャリアを積み上げてきた中で
大切にしてきたことは何ですか?

 大切に思っているのは、『成長感を感じられるか』です。航空宇宙分野は、欧米が先行していることもあり、海外の顧客やパートナーとのコミュニケーションの中で、自分が成長していることを感じていました。航空機の開発では、多くの時間をかけて技術検証を積み重ねていきますが、その中で国内外の基礎技術、先行技術の知識・経験を得られたことは、自分にとって大きかったです。機会があれば海外で働けるように、NHKの英語番組などを活用し、普段からなるべく英語に触れるよう準備していました。既に50歳を過ぎましたが、次は南フランスで多様なバックグラウンドを持つ方々と仕事をすることで、もっと成長したいと考えています。ITERではQuality Management Divisionに配属されます。品質・安全運用の面から、ITERプロジェクトの成功、核融合の実現に貢献していきたいです。そして、2034年のITERの運転開始まで貢献できればと願っており、そして将来的には国内原型炉の開発にも何らか貢献できればと考えています。

実際にITERで働いてみていかがですか?

 夢のエネルギーと言われる核融合の実現に向け、世界最大の核融合実験炉にて働いていることを誇りに思います。また、ここにある部品、装置、設備一つひとつが将来のエネルギー問題の解決に貢献すると思うと感慨深いです。
 私が所属している Quality Management Divisionは、コーポレート部門としてITER全体の品質管理を担っています。その中で私は非破壊検査の専門家として、部品製造、組立中に生じる問題への対応、ITER内組織、Domestic Agency (DA)、サプライヤの技術支援、設計者に対する非破壊検査トレーニングの企画・遂行を現在行っています。
 ITERには、日本を含む7極(30ヶ国以上)から職員が集まっています。着任前までは、各国からのエンジニアがどのように意思統一し、開発・建設を進めていくか想像できないところがありましたが、核融合の実現という同じ目標を持っているので、品質・安全面を考慮しつつ最大限にポジティブかつアグレッシブに進められていることがわかりました。ときに、他の国の職員と文化や習慣の違い、共通点を語り合うのはとても楽しいです。50歳を超えていますが今後も自分を高めつつ、夢のエネルギーの実現に向け、微力ながら貢献していきます。 
※この項目は、着任後に伺った内容です。

これからITER機構職員を目指す方々に
メッセージをお願いします。

 私の場合は、CVやCover Letterを作成しているときに、自分のキャリアをよく振り返り、今後の人生で何をしたいのかを自分なりに整理することができました。一歩踏み出すのは大変なことですが、近年の労働流動化も踏まえ、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか?
 また、具体的な応募アドバイスとしては、特に面接対策は想定問答を繰り返し行うことと、答えを丸暗記ではなく要点だけを覚えてそれを繰り返し練習する、想定外の質問に備え普段から英語に慣れ親しむことが重要かと思います。


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