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IBF/25 フランス・マルセイユで開催、過去最高の参加者数と産業界の熱気を感じる3日間

 2025年4月22日から24日にかけて、フランス・マルセイユでITER Business Forum (IBF/25) が開催された。このフォーラムは、ITER機構、各国内機関、そしてそれぞれのサプライヤーが、世界の産業活動、雇用、技術革新とつながる機会を提供することを目的とした。3日間にわたり、地域および国際的な企業、スタートアップ企業、そして未来のエネルギーを形作るイノベーターなど、核融合サプライチェーンの主要なプレーヤーが一堂に会しました。
【参考】 ITER NEWSLINE|Record participation in a changing landscape

ITER Business Forum (IBF/25)開会式

IBF/25の開催に先立ち、ITERサイトでは「2nd ITER Private Sector Fusion Workshop(第2回ITER民間部門核融合ワークショップ)」が実施されました。このワークショップは、民間セクターの核融合分野への関心を高め、ITERプロジェクトとの連携を強化することを目的としています。
【参考】 ITER NEWSLINE|“We can go so much faster together”

2nd ITER Private Sector Fusion Workshop(第2回ITER民間部門核融合ワークショップ)の様子

第2回ITER民間部門核融合ワークショップの中で、並行して行われたセッションの中で核融合関連のスタートアップ企業が登壇し、独自の技術について説明しました。

この動画(ITER機構YouTubeより)では、第2回ITER民間核融合ワークショップ(4月22日~23日)とマルセイユで開催されたITERビジネスフォーラム(4月23日~25日)の様子を一部ご紹介しています。

日本からは、日本国内機関(JADA)のほか、11社が参加しました。JADAブースではポスター展示が行われたほか、一部の日本メーカーは独自のブースを設けて参加し、活発な情報交換が行われました。JADAブースでも、各国のメーカーからの引き合いや、今後の協働に関する具体的な打ち合わせが実施されました。

JADAブースにて

ITER連携戦略グループ(リエゾンオフィス)スタッフ

ITER Japan広報物について説明する江里リーダー

JADAブースにて説明する江里リーダー

JADAブースにて説明するITER日本国内機関 ITERプロジェクト部 小泉部長

左から、ITER連携戦略グループ江里リーダー、ITER機構 鎌田副機構長、ITER日本国内機関 松本機関長

IBFではB2Bミーティングの事前設定も可能で、会期中を通じて各所で熱心な商談が交わされ、最近の核融合エネルギーの産業化に向けた世界的な取り組みの加速を肌で感じることができました。
特に印象的だったのは、オランダ、ドイツ、スペイン、ポルトガル、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、スイス、イタリア、ノルウェー、そしてバルト三国といったヨーロッパ各国が、それぞれ FILO(Fusion Industrial Liaison Office)を組織して参加していたことです。これは、ITER 計画に対する各国の強いコミットメントを示すものであり、同時に産業界が一体となって核融合エネルギーの実現を目指している姿勢を表していると感じました。
次回IBFの開催は2年後の2027年の予定です。今回の成功を受けて、次回のIBFもさらなる産業協力の機会を提供し、核融合エネルギーの商用化に向けた道を加速させることと期待されています。