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スタッフブログ 2025年5月(鯉のぼりとサクランボ)

5月初旬、南仏プロヴァンスの青空に、可愛らしい色とりどりの鯉のぼりが泳ぎました。
これは、ITER機構で働く日本人職員のご家庭が飾ったもの。
昨年、フランスで誕生したお子様もすくすくと元気に育って可愛らしいしぐさや笑顔に周りの大人たちはメロメロです!

こどもの日。南仏の空に小さな鯉のぼり達が泳いでいます。

リエゾンオフィスにも鯉のぼりが届きました(某出張者からのいただき物です)

「鯉のぼり」は、毎年5月5日の「こどもの日」に合わせて、日本の家庭で飾られる伝統的な飾りです。鯉は、急流をのぼりきって龍になるという中国の伝説「登龍門」に由来し、「困難を乗り越えて立派に成長してほしい」という願いが込められています。一般的には、黒い「真鯉(まごい)」がお父さん、赤い「緋鯉(ひごい)」がお母さん、その下に青や緑の子鯉が並びます。風を受けて空を泳ぐ姿は、まるで子どもたちの未来を祝福しているかのようです。
フランスには日本のような「こどもの日」はありませんが、国際連合が定めた「世界こどもの日」(11月20日)は、フランスでも教育機関などで子どもの権利を学ぶ機会として紹介されます。

5月、プロヴァンスの陽射しがやわらかく降り注ぐ頃、モッコウバラがあちこちで花開きます。白や淡い黄色の小さな花々がフェンスを覆い、優しい香りが風に乗って漂います。モッコウバラ(木香薔薇)は、日本でも庭先などで親しまれているバラの仲間で、トゲが少なく、育てやすいことから、家庭の垣根を彩る定番の花です。

「あ、懐かしい香り!」と、ふと足を止めてモッコウバラに癒されます

さらに5月下旬になると、庭や道沿いのサクランボの木に、小さな赤い実が鈴なりに。フランスでは「cerise(スリーズ)※日本では桜桃(おうとう)」と呼ばれ親しまれていて、季節の果物として市場にも並び始めます。子どもたちが木に登って摘んだり、庭先で手を真っ赤にしながらほおばる姿は、まるで日本の初夏の風景そのもの。日本のサクランボとは品種も少し異なりますが、その瑞々しさはどこか懐かしい味わいです。

ITER機構に生えたサクランボの木

トカマク建屋をバックに、可愛いサクランボが鈴なりに生っています。

ITER機構にはたくさんの桜が植えられています。これは、本島名誉機構長が第2代ITER機構長就任期間(2010年7月~22015年3月)に植樹されたものです。大切に育てられており、毎年美しい桜の花を咲かせ、たわわにサクランボを実らせてくれます。

フランスで暮らしていても、ふとした瞬間に季節の草花や果実を通じて、日本の風景がよみがえることがあります。そんな小さな気付きの瞬間が愛しく思える今日この頃です。そして、春はたくさんの野菜や果実が旬の季節。今日のITER食堂メニューをご紹介します。

ハーブ風味ローストチキンのエシャロットソース添え。フルーツサラダにヨーグルト、トッピングにマンゴーソースもかけてみました。

今日も大満足のランチでした!午後もお仕事頑張ります!