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第14回ITER計測に関する日韓ワークショップを開催

 「第14回ITER計測に係る日韓ワークショップ」をITER日本国内機関(JADA)がホストとして那珂研究所において2023年1月12日、13日に開催しました(図1)。

図1 日韓ITER計測ワークショップ(1月12-13日)

本ワークショップは、第18回日韓核融合協力合同主調整役会合(JCM18)において合意された会合です。参加者は、日本から17名、ITER韓国国内機関(KODA)から9人が参加しました。

本ワークショップは全体概要、中性子計測機器、ポート統合機器、 光学計測機器、計装制御、核解析、6つのセクションで構成されており、各セクションにおいて両極の代表者が進捗についてプレゼンテーションを行い、各セッションにおける今後の課題の抽出を行いました。中性子計測機器のセクションにおいては、日本が調達するマイクロフィッションチャンバーのデータ収集システムのノイズ対策が課題の一つとして挙げられました。本課題の解決方法として、KODAが所有するトカマク(KSTAR)にマイクロフィッションチャンバーのデータ収集システムを設置し、ノイズ特性を測定することが提案されました。

 また、光学計測機器のセクションにおいては、韓国における中性子照射施設利用の難しさ、日本が調達する周辺トムソン散乱計測装置の信号処理について、ITER計装制御系での応答時間などが課題としてあげられました。前者の課題に対しては、JADAも利用している中性子照射施設の共同利用、後者の課題に対しては、KSTARがITER 計装制御系に相当する環境を整備しているため、KSTARに周辺トムソン散乱計測装置の一部を設置し応答時間に係る検証することなどを議論しました。

 本ワークショップでは、両極が調達する計測機器の最新の情報を共有することができました。また、各計測機器における課題を抽出したが、これらは両極の協力によって解決が見込まれます。今後も、JADAとKODAは、協力してITER計測の開発を進めていきます。