多田栄介ITER機構長のQST名誉フェロー称号授与
2022年7月21日、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(以下QST)東京事務所にて、QST平野俊夫理事長より多田栄介ITER機構長に「名誉フェロー(※)」の称号が授与されました。
左:平野俊夫理事長、右:多田栄介ITER機構長
多田栄介氏は、1978年に旧日本原子力研究所(後に原子力機構、現QST)に入所、超伝導磁石、真空容器、遠隔機器の研究開発に携わってきました。
ドイツのガルヒンクで ITER 概念設計活動に参加し、1999年からは、ITER の国内誘致のために安全規制の策定を主導するなど、ITER工学設計活動期間中には日本のプロジェクトリーダーの役割を担い、2001年にITER 最終設計報告書を取りまとめました。その後ITER中央チーム那珂センターの所長を経て、2006年のITER機構の発足と同時に着任しました。ITER 機構の「7人のパイオニア」の一人として、2007年から2010年まで ITER 機構の中央統合・技術部門長及びプロジェクトオフィス長という戦略的な地位を勤めました。
その後、原子力機構(当時)でITER日本国内機関長、また那珂核融合研究所(現 那珂研究所)副所長、 ITERプロジェクト部長を歴任し、ITER調達活動を主導するとともに、ITER 機構及び各極との連携強化に尽力してきました。
ビゴITER機構長(当時)からの強い要請を受け、2015年5月ITER機構の副機構長に就任し、以降7年間、ビゴ機構長と共にITER機構を率いてきました。2022年5月、ビゴ機構長の死去に伴い、ITER加盟国の全会一致により機構長に就任しました。
※名誉フェロー…この称号は、量子科学技術若しくは放射線医学に関係する分野で極めて顕著な研究業績を上げた方、又は国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構の業務に多大な功績を果たした方に授与されます。
左から:廣田さやか人事部職員、杉本誠ITER日本国内機関長、
平野俊夫理事長、多田栄介ITER機構長、星野利彦理事
左:平野俊夫理事長、右:多田栄介ITER機構長