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トロイダル磁場コイル6機目(TF16)がITER機構へ出荷

 量研は、日本が調達責任を有するITER向けの9機のトロイダル磁場(TF)コイルの製作を進めています。そのうちの5機は、三菱重工業(株)と三菱電機(株)の協力体制で製作を進め、4機を東芝エネルギーシステムズ(株)が製作しています。既に9機中5機がITER機構に納入され、この度、通算6機目となるTFコイル(TF16※1)が工場より出荷されました。このTFコイルは東芝エネルギーシステムズ(株)が製作した2機目のTFコイルです。
※…1ITER機構でのTFコイル番号

出荷前の記念写真TFコイル(TF16)

 TFコイルの製作は110トンの巻線部(WP)をステンレス鋼製のコイル容器内に収め、隙間を樹脂で含浸することでWPとコイル容器を一体化し、コイル容器の最終機械加工を経て、完了となります。TF16では、これまでと同様に新型コロナウイルス禍中での製作でしたが、東芝エネルギーシステムズ(株)における初号機製作で得た経験や知見を活かし、高精度かつ高効率の最終機械加工工程を確立して、コロナ禍においてもスケジュール通りに製作を進めることができました。また、1社のみで製作することによる一貫した品質管理体制によって、TFコイルの厳しい要求製作精度を達成して、TF16を完成させました。
TF16は、12月に横浜港を出発し、フランスのITER機構に向けて輸送される予定です。

12月末に行われた本船積み込みの様子をご紹介します。
巨大なフローティングクレーンでTFコイルを持ち上げ、台船から本船に積み込みます。

右がフローティングクレーン。左が本船。

TFコイルの架台にワイヤーを引っ掛けるための器具(シャックル)を取り付けます。

シャックルの取り付け

TFコイルの架台には、重心位置を示す十字マークが貼られますが、TFコイルの重心位置には構造上貼れないため、少し特殊な表記がされています。マークの位置を確認しながら、作業員の方がバランス調整し吊り上げ作業を行います。

架台には、重心位置を示す十字マークが貼られています。

バランスを取りながら慎重に吊り上げられるTFコイル

台船から本船へ移動していきます。

 本船積み下ろしの前の準備として、架台が載る位置の下にダンネージ(合板)が置かれています。鉄の船底の上に鉄のフレームを積んでしまうと、滑りやすくなるための対策です。

架台が載る位置の下にダンネージ(合板)が置かれます。

本船に移動が完了したTFコイル

 TFコイルを積み込んだ後は船底にDリングと呼ばれる金具やストッパーを溶接し、TFコイルをしっかり固定します。同じに乗る予定のTFコイル構造物の積込みを待って、フランスに旅立ちます。

TFコイルの架台を船底に固定します。

しっかりチェーンで固定します。