ITER機構にて
ITERプロジェクトに貢献する企業を称える銘板が掲げられました
2024年11月、ITER機構本部の5階廊下に、ITERプロジェクトに貢献する企業を称える銘板が掲げられました。この壁には、ITER機構とITERに参画する全7極の調達活動に貢献した企業、合計250社の銘板が設置されます。日本企業の銘板も、ITER機構本部内の壁に設置されています!
銘板にはITERに欠かせない“ものづくり”で貢献している、技術力のある中小企業から、日本を代表する大企業まで様々な企業が名を連ねています。
日本からの貢献企業は、銘板が掲げられた企業にとどまらず、さらに多くの日本企業がITERプロジェクトに関与し、重要な役割を果たしています。これら全ての企業のご尽力に感謝するとともに、今後も引き続きご協力いただけますようお願い申し上げます。
【参考】ITER NEWSLINE|Industry wall honours the companies building ITER より
(日本語訳)
数百万の部品と前例のない技術仕様を備えた ITER トカマクは、複数の分野にわたる何百もの工学の飛躍的進歩を実体化したものです。ITER のプラズマ物理学者と設計エンジニアがこれらの仕様に大きな責任を負っている一方で、飛躍的進歩の責任を負っているのは ITER 機構や国内機関と契約している企業です。
これらの企業を称えるため、ITERはITER理事会室に続く5階の廊下に「産業の壁」を設置し、ITERを建設している企業を示す刻印入りの金属製プレートを並べました。
ITER施設の約45%に貢献する欧州国内機関であるFusion for Energyと、ITER機器の組み立てと試運転、および多くの独自調達を担当するITER機関は、サプライヤー企業50社を代表するプラークの寄贈が、欧州以外の中国、インド、日本、韓国、ロシア、米国の国内機関は、それぞれ25社のプラークの寄贈が要請されました。
その結果、廊下は印象的なものとなりました。廊下を歩くことで、企業名、技術部品、専門分野だけでなく、言語、文化、そして3大陸のITER参加国を巡る国境を越えたツアーができます。世界的なリーダーであり、業界全体で知られる大手企業もあれば、無名であっても、ITERのニーズを満たす独自の技術やロジスティクスの専門知識を持っている企業もあります。実際、プラークの廊下は供給チェーンの融合といえます。
民間企業による核融合への投資が増加する中、ITERが果たす「核融合サプライチェーンの構築」は、他の多くの核融合プロジェクトにとっても「現在進行形の」価値を持つものとして注目されています。この価値は双方にとって有益であり、ITERが民間の核融合プロジェクトと連携を始めた今、ITERに技術を提供している企業は、その専門性が新たな市場でも求められる可能性があります。こうした可能性が、2025年4月にフランス、マルセイユでAIF主催で開催される「ITER ビジネスフォーラム」における注目のテーマの一つです。
ITER機構本部に掲示された企業銘板
ITER機構本部に掲示された企業銘板
ITER機構本部に掲示された企業銘板
ITER機構本部に掲示された企業銘板
ITER機構本部に掲示された企業銘板
企業銘板の上部には日本国旗・QST・JADA(ITER日本国内機関)が明示されました。
ITERプロジェクトに貢献する企業をアルファベット順にご紹介します。 ()は日本語表記です。企業名をクリックすると企業Webサイトにジャンプします。
Kikuchi Metal Factory Co., Ltd.
(有限会社菊池製作所)