面接試験の心構え
- 面接試験でのプレゼンテーションは、話す内容を暗記するくらいに練習を積んでおかれることをお勧めします。10分を上回る長いプレゼンテーションはあまり歓迎されません。また、用意した原稿をただ読み上げるだけのプレゼンテーションも好印象を与えません。テレビカメラのほうを見ながら話すようにできれば説得力がでてきます。面接中も、絶対に原稿を丸読みするような行為は避けてください。事前に練習を重ね、英文法に自信がなくてもなるべく自分の言葉で回答できるようにしてください。多くの不合格者は、丸読みからの減点によりますのでくれぐれもご注意ください。ITERの面接官がこの最初のプレゼンによって採用/不採用の判断ができるほど、とても重要です。
- 面接試験には、少なくとも応募書類一式(CV, Motivation Letter and Personal History Form)を持参していただくようお願いします。応募書類やプレゼンテーション用のメモを手元のテーブルに置くことができます。また、説明を補足するための資料を用いて、必要に応じてインタビューアーに示すこともできます。
- 面接時間は合計30分です。はじめに、自己紹介をする場合があります。自己紹介は、短くて2分、長くて5分です。自己紹介がない場合もあります。念のために自己紹介の練習を事前にし、時間内に行えるようにしてください。
- 従って、質問に回答する時は、適確かつ簡潔な回答をするように心がけてください。質問に対する受け答えを適確かつ簡潔に行うためには、かなり高いレベルの英会話力がある方は別として、一般には想定問答を自分で作り、事前に練習しておかれることをお勧めします。インタービューアーは、多国籍の方で構成されているため、日本人が聞き慣れている「米国英語」の発音でないことを考慮し、もし質問の意味がよくわからなかったり、音声が聞き取りにくかった場合には、もう一度質問してもらうなどして、よくポイントを把握したうえで、簡潔にお答えになるのがよいでしょう。
- ITER機構への質問については、2、3の質問をあらかじめ用意しておかれたほうがよいでしょう。質問が多いのはあまり歓迎されません。面接試験時間は30分ですから、時間がない場合には、質問を短く切り上げるような臨機応変の対応が望ましいでしょう。
- 過去に面接を受けた者は、多くの場合、面接時に受けた技術に関する質問が想定できないほど難しかったという感想でした。日本でよく知られる日本的な「人柄を問うような」就職の面接と思われがちですが、ITER機構の面接は、応募するポジションに見合った専門知識が問われます。そのため、質問を想定する時に、そのポジションに必要とされている経験や知識を考慮しながら準備していただく必要があります。また、ITERプロジェクトに関する質問が必ず出題されますので、ITERの事前知識があった方が回答しやすいと思われます。