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ITERインターンシップ体験記 | 宮澤 啓さん

社会人から挑む、海外インターン

参加時の所属:HEC Paris MBA, Class of 2025
参加テーマ:Administrative support internship
(2025年1月6日〜7月5日、6ヶ月間参加)
 


参加経緯と採用プロセスについて

 私は日本の自動車メーカーで9年以上、商品企画・需給調整・社内コンサル業務を経験し、その後フランスの経営大学院にMBA留学しました。卒業前のインターン先を探していたところ、ITERに出会い、公式ホームページから直接応募しました。

 提出書類について、CVはCV添削AIを使って募集要項に合わせて調整し、カバーレターに関しては、自分のスキルの棚卸しをしてからAIとストーリーの打ち返しを行い、内容を仕上げていきました。書類選考後、2回の面接を経て、Administration Department / Finance & Project Services Division に内定をいただきました。

インターンシップの内容について

 当初はインターン業務のレベルが自分に合うか不安でしたが、最終的には自分次第だと実感しました。前職との違い(意思決定プロセス、スケジュール策定とフォローアップ、責任の所在の明確化、情報共有など)に戸惑いもありましたが、日本的な丁寧な仕事やアウトプットの仕方は十分に通用しました。

特にPower BIを使ったデータの可視化やダッシュボード改善では、これまでの経験を活かして、社内勉強会を主催したり、改善提案を行ったりと、主体的に貢献できたと思います。インターンの業務に関しては、募集要項に記載された職務内容にとらわれず、自分がバリューを発揮できる部分を同僚や上位の方に伝え、積極的に仕事をとってくることが大事だと思います。私の場合、そこに気づくのが少し遅くなってしまいましたが、最後の1ヶ月半は充実したインターン期間にすることができました。 また、チームメンバーとは毎日のようにランチを共にし、仕事では見えない彼/彼女らの価値観や人生観に触れることができました。人の本音を引き出しやすいのは仕事中よりも食事中です。こうした日常の関わりが、チームの一員として認められる上でも重要だと感じました。

また、ITERで働く日本人職員の皆様にも温かく迎えていただき、日々気にかけてくださるなど、大変心強い存在でした。異国での生活の中でも、日本語で相談できる相手がいることは大きな安心感につながりました。
 

          
5月中旬にチームメンバーと組立建屋を見学した際の写真

南フランスでの生活

 私は妻帯同でMBA留学をしていたため、妻とともにパリからマノスクに移住しました。マノスクは人口2万人程度(当時)の町で、車が無いと生活はかなり制約されます。幸い、AirBnBを通して借りた部屋の家主がとても良い方で、必要なときは車を出してくれたり、アペロ(夕食前の軽い食事)や夕食に招待いただいたりと、快適に過ごすことができました。休日にはラベンダー畑やヴェルドン渓谷へのハイキング、マヨルカ島への旅行など、南仏ならではの自然やアクティビティも満喫できました。マルセイユ空港からはLCCも多く、旅好きにも最適な立地です。
 

         
6月末にラベンダー畑で妻と共に撮っていただいた写真
 

インターンシップ期間を経た感想

 インターンシップでは、高度なアウトプットを求められるというよりも、ITERプロジェクトおよびその現場で働く方々を知ることに重きが置かれていると感じました。そのため、この貴重な期間中に、できるだけ多くの方と関わりを持ち、上司に相談して、建設現場や関連施設の見学機会を積極的に得ることを強くお勧めします。半年という期間は、長いようで短いです。有意義な経験となるよう、主体的に行動することが大切だと思います。