Q1:
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新たに設置される I&C IPT (IPT: Integrated Product Team / 統括製造チーム)は、CODACのファンドの部分とプラントのシステム統合を含めて全て見るという認識で良いですか?
A1:
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CODACの部分は除いてあり、プラントの設備統合をするという位置付けです。すなわち、インターフェイスの部分がメインとなります。
Q2:
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これまでにPA (Procurement Arrangement : 調達取り決め)に、PCDHについて記載されたケースはありますか?
A2:
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韓国が昨年11月に署名した真空容器のPAにおいて、「計装制御の部分に関してはPCDHに書かれたことに従うこと」という一文がすでに入っています。
Q3:
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PCDHの物量は?
A3:
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本文は50ページ程度である。当初は160ページあったが簡略し、補足するための添付書類を付けています。
Q4:
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DA (Domestic Agency : 国内機関)として、PCDHはどのようなタイミングで公開すれば良いですか?
A4:
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その都度公開して良い。今月末にV4を出す予定のため、それまでは昨年6月に改訂したV3が有効です。
Q5:
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高速のHigh Performance Networkの周期は?
A5:
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現在1msで考えているが、プラズマ制御の方からは少なくとも数kHzが必要との認識があります。
Q6:
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IPTへの産業界からの参加の仕方はどうなっていますか?
A6:
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産業界からのIPTへの参加については、DAを通して参加するということがIODA調整会議(ITER機構と参加極の国内機関で行なう調整会議)で合意されています。関心ある日本企業の方はぜひJADAにコンタクトして戴きたい。
Q7:
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今回新たに外部業務委託される「I&C Engineering Support」は、今回設置されるI&C IPTを構成する4グループのそれぞれに対して別契約ですか?
A7:
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一括契約になります。
Q8:
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「I&C Engineering Support」は、ITER機構からどのように発注されるのですか?
A8:
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公開競争入札になります。
Q9:
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「I&C Engineering Support」の内容について分かりにくいので、もう少し説明して下さい。
A9:
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基本的な制御系の構成が決まっていないため、現在、プラントシステムのI&Cに関する記載がまだありません。このため、制御系から見たプラントシステムへの要求を決める必要がありますが、この作業をプラントのプロセスエンジニアに行ってもらうために、「I&C
Engineering Support」の契約を行うということです。
Q10:
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例えば、JT-60のポロイダル磁場電源(P電源)の制御についてはP電源の基本的なことが分からないと製作できなかったので、原研と相談しながら決めたことがあります。ITERの機器の制御系については、ITER機構と直接やりとりすることになると推察しますが、その場合に、JAEA(日本原子力研究開発機構が日本のDAとしての役割を果たしている)はどのような位置付けになるのですか?
A10:
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ITER計画では、電源等の制御系については、IOファンドで製作されるため、これに対する参加極のDA(JAEAを含む)の関与はありません。すなわち、IOファンドで製作されるCODACについてはDAを介さず、ITER機構が直接メーカーに発注する方式がとられます。ただし、この発注仕様の作成においてはDAの協力が求められる場合があります。
Q11:
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ITER機構が調達を行うために、「I&C Engineering Support」の契約で人を募集し、調達仕様についての議論をするという認識で良いですか?
A11:
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その認識で良いです。機器に関しては細かく書かれていても、制御については範囲やスペックが見えないところが多いため、それを纏めたいと考えています。
C1:
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通常、制御系はワンセットで発注されます。しかし、ITERのCODACについてはITER機構が統括する方針であり、分割して調達することを想定しています。