スタッフブログ 2025年5月(サント・ヴィクトワール山を歩く)
エクス・アン・プロヴァンスの東にそびえるサント・ヴィクトワール山は、ポール・セザンヌが愛した風景として知られています。その麓には、美しい自然と歴史が息づく散策コースが広がっています。先週末に出かけたトレッキングの様子をご紹介します。ビーモンダムからインフェルネ渓谷(Gorges de l'Infernet)を下り、ゾラダム湖を経由してビベムスの森(Forêt de Bibémus)を通り、出発点に戻るルートで、距離にして約12.4km、約3時間30分程度のコースです。
駐車場すぐのビーモンダム(Barrage de Bimont)から出発
180メートルの長さを誇るダムからは、サント・ヴィクトワール山の雄大な景色を一望できます。
ビーモンダム
ビーモンダムから歩く事 小一時間、ゾラダム湖に到着しました!エメラルドグリーンの湖面が美しく、周囲の自然と調和した風景が広がっています。
ゾラダム湖
ゾラダム湖
ビベムスの森では赤い岩肌と緑の木々が織りなすコントラストが魅力的で、セザンヌもこの風景を好んで描きました。森の散策中、カレープラント(Helichrysum italicum)の群生に出会いました。銀灰色の葉と黄色の花を持ち、葉を擦るとカレーのような香りが漂います。南フランスの乾燥した気候に適しており、プロヴァンスのガリーグ(低木地帯)でよく見られます。
カレープラント
サント・ヴィクトワール山の麓を巡るこの散策コースでは、自然の美しさと歴史的背景を感じられる素晴らしい体験ができ、特に春から初夏にかけては、カレープラントや他の野生植物が花を咲かせ、香り豊かな(笑)散策が楽しめました。もしフランスに訪れることがあったら、ぜひ観光の候補にしていただきたい場所です。