第148回 ITER計画とITER機構職員公募説明会 開催報告
[日時]令和6年9月28日(土)~29日(日)
[場所]新宿住友ビル 三角広場( グローバルフェスタJAPAN2024 )
[展示ブース来訪者数] 200名程度
[概要]
東京都新宿区で開催された第33回目となる「グローバルフェスタJAPAN2024」にブースを出展した。グローバルフェスタJAPANは、外務省やJICAなどが共催し、国際協力活動、社会貢献活動、SDGsなどに取り組む様々な団体が参加する、国内最大級の国際協力イベントである。
2日間の開催期間中、会場には約4.9万人が来場し、ITER 日本国内機関の展示ブースにも約200名の国際協力に関心の高い方々が訪れてくださった。ブースではITERパンフレットやITER模型(ペーパークラフト)の配布、ポスター掲示、動画放映等を行い、ITER計画、ITER機構職員公募について説明した。特に小さいお子さんと来場された若いご家族の関心が高く、核融合、ITER、ITER機構職員の公募を知っていただくことができた。
[主なQ&A]
- Q:核融合エネルギーとは何ですか?
- A:核融合は、軽い原子核同士が結合して重い原子核になるときに生まれるエネルギーです。核融合エネルギーの特長は、燃料を海水から生成するため枯渇の心配がない、二酸化炭素を排出しないため環境に優しい、高レベル放射性廃棄物を排出せずに発電できるエネルギーです。将来の実用化に向けて、南フランスで核融合実験炉ITERの建設を進めています。
- Q:ITER日本国内機関とは何ですか?
- A:核融合実験炉ITERプロジェクトに参加する国には各々の国内機関が設置されています。日本では、量子科学技術研究開発機構がITER日本国内機関として日本政府から指定を受け、ITERに必要な機器の調達およびITER機構でプロジェクトに参加する人材の派遣を行っています。
- Q:ITER機構では事務職の採用もありますか?
- A:ITER機構職員は、エンジニアや研究者だけではなく事務職の募集もあります。
- Q:ITER機構で働くには専門知識が必要ですか?
- A:ITER機構職員に応募するには、応募者の専門性とITER機構が求める専門性が合致、あるいは近いことが応募を判断する大切なポイントです。核融合の知識についてはITERプロジェクトに関わる人材として基本的な知識は持っていただきたいです。
- Q:ITER機構に赴任する際に家族は帯同できますか?
- A:ご家族の帯同は可能です。着任、離任時には手当があり、居住地から100km以上離れている場合、引っ越しにかかる本人及び家族分の交通費、荷物の輸送費がITER機構の規定内の金額が払い戻しされます。また、公立の国際学校もあり、ITER機構職員の子女は、優先的に入学が認められています。
展示ブース