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第138回 ITER計画とITER機構職員公募説明会 開催報告

[日時]令和5年2月15日(水)
[場所]一関市総合体育館(第16回企業情報交換会inいちのせき)
[展示ブース来訪者数] 140名程度
[概要]

岩手県一関市で開催された第16回企業情報交換会にブースを出展し、ITERパンフレットの配布、動画放映、ポスター掲示等を行い、ITER計画について説明した。
また、ITER日本国内機関長 杉本誠が『もはや夢ではなくなった「水素融合エネルギーの実現」~イーター(ITER)の建設~』と題して講演を行い、多くの方にご聴講いただいた。

[主なQ&A]

  • Q𝄈ITER計画の中で日本はどのような活動をしているのですか?
  • A𝄈ITERに必要な機器の約9割は、加盟極が国内機関(Domestic Agency、DA)を通じて調達し、建設サイトに納めることが、イーター協定で定められています。
    量子科学技術研究開発機構は、ITER計画における日本の国内機関(ITER Japan Domestic Agency、JADA)としての指定を受け、日本が分担する超伝導コイルなどの機器・装置を製作してサイトに物納するとともに、ITER計画に対する日本からの人的貢献の窓口としての役割を果たしています。
  • Q𝄈原子力発電(核分裂炉)との違いは何ですか?
  • A𝄈ウランの原子核は中性子を吸収して軽い原子核に分裂(核分裂)します。原子炉では、このときに出るエネルギーを取り出して発電を行います。核分裂が起こると、新たに2~3個の中性子が発生し、この中性子を用いて次の核分裂反応が起きます。このようにして、核分裂反応が次々と起きます(連鎖反応)。
    一方、核融合反応は核分裂のような連鎖反応は起きず、燃料としてプラズマ中に存在する重水素とトリチウムを用いた反応からエネルギーを取り出します。燃料供給を止めれば反応も止まります。また、核分裂反応ではヨウ素やセシウムなどの核分裂生成物及びプルトニウムを含む使用済み核燃料が発生しますが、核融合反応で発生するのはヘリウムです。
  • Q𝄈国際リニアコライダー(ILC)とITERの違いは何ですか?
  • A𝄈 ILCは直線型の加速器で電子と陽電子を光速に近い速度に加速して、正面衝突させて生成される粒子を測定することで、どのように宇宙が生まれて、物質が生まれたのか、という物理の謎の解明を行うものです。
    一方、ITERでは、磁場で閉じ込めたドーナツ状のプラズマを高温に加熱することで、重水素と三重水素が衝突し、核融合反応を起こしてエネルギーを生み出すものです。ITERでは発電は行いませんが、核融合で発電を行うための研究開発です。
  • Q𝄈ITERのインターンシップの期間、募集期間を教えてください。
  • A𝄈ITERのインターンシップの期間は「ITER機構インターンシッププログラムのご案内」ページでご紹介しています。 例年11月半ばから2月にかけて募集が行われます。2023年のインターンシップの募集は2月15日で終了しました。
    なお、応募したい期間やテーマがない場合でもITER日本国内機関窓口にご相談いただけますとITER機構と調整することも可能です。近年、日本からも数名参加しており、皆様活躍されています。
ITER日本国内機関長 杉本誠の講演の様子

ITER日本国内機関長 杉本誠の講演の様子

展示ブース写真

展示ブース

展示ブースにて説明を行う様子

展示ブースにて説明を行う様子