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第27回ITER企業説明会(オンライン)開催報告

[日時]2021年2月15日(月)15:30 ~ 17:30
[参加者数]100名(53社)

[議事概要]

  • 文部科学省 岩渕秀樹研究開発戦略官(核融合・原子力国際協力担当)は、核融合エネルギーの各国の動向について、近年世界ではカーボンニュートラルに向けて核融合に対する見方が変化しつつあり、今後新しいビジネスチャンスが広がっていくことが予想されるため、産業界の皆様にご関心をお持ちいただき、積極的に核融合研究開発に参画していただきたいと説明があった。
  • 量研 杉本誠ITER日本国内機関長は、日本の調達機器の製作状況、トロイダル磁場コイルをはじめとする各機器の主な成果に加え、ITER機構外部委託業務について日本企業の参画を勧める内容等を説明した。
  • 量研 柏木美恵子グループリーダーは、中性粒子加熱装置について、ITER向けの装置は2021年度から段階的に製作を開始し、2032年から運転開始を予定していることを説明した。
  • 量研 江里幸一郎グループリーダーは、ITERダイバータについて、2021年度に外側垂直ターゲットの実機製作を開始するとともに、実規模大プロトタイプの製作及びR&Dを実施することを説明した。プロトタイプの製作に関しては、新規企業の皆様に参入いただくことを希望していると説明があった。
  • 量研 波多江仰紀グループリーダーは、ITER計測機器について、2021年度は設計の最終化及び実機製作に向けて、各装置の試作試験、プロトタイプの製作、認証試験等を実施するとともに、一部の機器は実機製作を予定していることを説明した。
  • ITER機構 大前敬祥首席戦略官は、コロナ禍におけるITERの建設状況、ITER機構の調達活動について、建設は中断することなく進み、昨年7月にITERの組立を正式に開始したと説明した。調達活動については、ITER機構で業務のデジタル化等の新しいルールが取り入れられているため、日本の産業界からの参画を強く希望していると説明があった。

第27回ITER企業説明会開催の様子