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ベルナール・ビゴ ITER機構長が那珂核融合研究所をご視察



 

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ベルナール・ビゴ ITER機構長が那珂核融合研究所をご視察
     

 令和2年1月31日、ベルナール・ビゴITER機構長が那珂研をご訪問され、建設中のJT-60SA関連施設とITER調達機器の設計開発関連の施設をご視察しました。
 JT-60制御棟中央制御室ではJT-60SAの運転シーケンスを、JT-60実験棟本体室では建設中のJT-60SA装置をご覧いただき(図1)、ビゴ機構長は、JT-60SA組立作業の進展に称賛されていました。
 また、昨年末に、量研、Fusion for Energy(F4E)と ITER機構の3者で締結した研究協力枠組みに基づいた、今後のJT-60SAとITERとの協力の実施は、双方の利益となり、ITERの運転への貢献に大きな期待を持っていることを強調されました。さらに、この研究協力が、両者の研究を一層加速するだけでなく、核融合エネルギーの実現に向け大きく貢献するものであると述べられました。

 JT-60実験準備棟では、JT-60SA用の負イオン中性粒子入射装置(N-NBI)の直流50万ボルト高電圧電源設備をご覧いただきました(図2)。
 本電源は、イタリア・パドバのコンソルツィオRFX研究所 
で建設中のITER用NB実規模試験施設(NBTF)において、日本が調達する直流100万ボルト高電圧電源の設計のベースとなったものであり、日本に対するNBTF協力への感謝及びJT-60SAの経験に基づいたITERへの貢献に期待しているとの言葉を頂戴しました。

 ITERブランケット遠隔保守装置では、実際に装置の運転を体験いただきました(図3)。
 本装置開発における量研及び日本の産業界のITER工学設計活動(EDA)からの貢献を活かし、引き続きビゴ機構長が提唱し設立したブランケット遠隔保守システム事業チームを通じた活動の推進に、日本国内機関として貢献を続ける様、ビゴ機構長から強い期待が寄せられました。

 最後にITER用ジャイロトロンの実験施設をご覧いただきました。これまで、日本が調達製造する全6基のうち、2基は出荷前検査を終え、ITERサイトへの出荷が可能な状況になっており、この保管状況をご確認いただきました(図4)。

 更に、現在最終検査を行っている3基目の試験状況においては、ビゴ機構長から、ITERサイトでの高周波加熱装置建屋の準備が整うまで量研で保管する要請があり、量研はこれを受け入れました。
 ご視察の最後には、ビゴ機構長から「今回の那珂研訪問は、JT-60SAの建設の進展、日本が分担するITER調達機器開発の進展を確認する大変よい機会であった。」との発言がありました。


 


図1 JT-60本体室にて
 

図2 NB電源室にて
 

図3 ITERブランケット遠隔保守装置の操縦室にて
 

図4 ITERサイトへの輸送を待つITERジャイロトロンの前で