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中性粒子入射加熱装置実機試験施設用1MV電源の据付を完了



 

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中性粒子入射加熱装置実機試験施設用1MV電源の据付を完了
     

 ITERでは、核融合プラズマを高温にして定常状態を維持するため中性粒子入射装置(NBI)が必要とされます。ITERで求められているNBIは、エネルギー1MeV、電流40A、運転時間連続1時間という世界最大力の負イオンビームです。その実現に向けて、ITER実機に先駆け、実機と同一性能である実機試験施設(NBTF)をイタリア・パドバのコンソルツオRFX研究所に建設しました。NBTFサイトに設置する機器の製作については、日本と欧州が分担して行い、2015年12月からは機器を順次輸送し、据付工事を行ってきました(図1)。

 この度、その据付工事が完了し、全長100メートルにもおよぶ電源機器が全て接続されたとともに、それに付属するガス・冷却水配管・安全弁等も繋ぎ、ITER機構による受け入れ試験の一つである高電圧印加試験が進められました。

本試験は、機器内に絶縁ガス(SF6ガス)を6気圧充填し、試験用電源から電圧を印加し機器の耐電圧性能の確認を行いますが、機器を区分けして、5回に分けて段階的に実施する計画です。
第1回試験では、直流1MVを発生する5台の直流発生器及び直流出力からリップルを除去する直流フィルター部分が実施され、第2回試験では、1MVの出力をビーム源まで送電する伝送ライン部分の耐電圧試験を実施しました。
第3回試験では、伝送ラインに欧州の調達機器である高電位デッキと呼ばれる負イオン生成電源を高電位上に格納するデッキを連結して電圧印加試験を実施し、続けて第4回試験では、高電位デッキの先に日本の調達機器である1MV絶縁変圧器を繋いだ試験を実施し、それぞれ合格しました。

10月初旬には、最後の第5回試験の伝送ライン及び短絡ギャップを据え付けたビーム源真空容器に絶縁ガスを充填させる試験を実施しました。これにより、ITER機構による受け入れ試験全3段階のうち、2段階までの試験が終了となりました。


 


 

図1  最後の機器の据付の様子