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令和元年度量研理事長表彰 研究開発功績賞を受賞

 



 
 ■ 令和元年度量研理事長表彰 研究開発功績賞を受賞
   

 令和元年7月11日、ITERプロジェクト部計測開発グループの今澤良太主幹研究員と小野武博氏が「核融合炉のためのレーザー偏光計の研究」の業績で令和元年度量研理事長表彰(研究開発功績賞)を受賞しました。
 プラズマを閉じ込める磁力線のねじれ量であり安定性の指標である安全係数 を、レーザー偏光計で高精度に計測する手法をソフトウェア・ハードウェアの両面から研究しています。高精度な安全係数評価手法の開発や、外乱に強いこれまでにない実時間計測システムなどを完成させました。従来の偏光計は安全係数1)か電子密度分布のどちらか一方しか測ることができませんでしたが、安全係数に加えて電子密度及び電子温度の分布も同時に測定可能となる画期的な評価手法を新たに開発しました。この手法は、設置できる計測装置の数に限りのある将来の核融合炉にとって重要な手法として国内外で高く評価されています。
 今回の受賞を励みにし、核融合エネルギー実現に向け、受賞者一同、更に研究開発に精進する決意です。


1)安全係数:らせん状の磁力線が、プラズマの回りを1回転する間に、トカマクを何回周回するかを表す量


 


図1 理事長表彰 研究開発功績賞を受賞した今澤主幹研究員



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図2 核融合炉のためのレーザー偏光計の研究