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ITER Open Doors Day サイトツアー (2017年10月21日)


2017年10月21日(土)に行われた、ITER建設サイトの一般公開「ITER Open Doors Day」に参加し、ITER建設サイトに入りました。 ITER Open Doors Day は、年2回春と秋に行われています。今回は、ITERの心臓部(炉心)が設置される、バイオシールド内部と組立建屋に行きました。
(全天球写真10枚:サムネイル写真をクリックすると、全天球画像を見ることができます。Internet Explorerには対応していません。
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展望台から建設地全体を見渡すと、幅1km、奥行き400m、という広大な建設サイトが狭く思えるほど、至る所で建設が進められています。手前のプレハブは建設作業者のための食堂です。その奥には作業員用の駐車場があります。ここから一時間のガイド付きツアーバスが出発します。




(2)
トカマク複合建屋の前に来ました。徒歩で建設中のトカマク複合建屋に向かいます。6月の「点検作業同行ツアー」では、左側の一段低いホットセル建屋の建設予定地からB2(地下2階)に入りましたが、今回は地上の高さからまっすぐ、トカL1(地上1階)に向かいます。




(3)
トカマク複合建屋の壁に近づきました。普段は頭上のクレーンが休む暇も無く、建設が進められていますが、今日は全ての工事を止めて、見学者を受け入れています。右手にあるのはコンクリートを流し込むためのパネルです。




(4)
トカマク複合建屋のL1(地上1階)の、中性粒子ビームというプラズマを加熱する装置が設置される場所に来ました。建屋の構造や埋め込み金具について、詳しく説明していただきました。





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放射線を遮るためのコンクリートの厚い壁(バイオシールド)の中に入ります。運転時にはプラズマを超高温に加熱するために、縦長の丸い穴を通して中性粒子ビームをプラズマに打ち込むのですが、今日は見学者たちがここを通って中に入ります。丸い穴の上にある四角い窓は、プラズマの温度を測ったり、プラズマを高周波で加熱したりするための開口部です。



(6)
さて、いよいよITERの心臓部、バイオシールドの中に来ました。6月に訪れた時には、何もない深い井戸のようでしたが、今はL1(地上1階)の高さに床ができて、その上下で同時に作業が進められるようになっています。
後ろを見て下さい。四角い穴は、まっすぐ前を向いているのですが、長丸の穴はちょっと横を向いて、斜めになっています。プラズマを加熱するためには、この斜めの角度が大切なのです。


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バイオシールドはL2(地上2階)まで立ち上がっていますが、更に上のL3(地上3階、頭上の足場があるところ)も、急ピッチで建設が進められています。





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トカマク複合建家を出て、バスに乗って洗浄建屋の前に来ました。これは組立建屋に装置を入れる前に洗浄するところです。核融合の実験をするには、装置を綺麗にしておく必要があるのです。





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洗浄建屋を抜けて、高さ60m、幅60m、奥行き100mの大きな組立建屋に入りました。
正面の突き当りの壁は、将来取り払われてトカマク複合建屋に繋がります。運び込まれたITER本体の部品が、組立建屋で組み立てられて、奥のトカマク複合建屋に運ばれます。




(10)
バスに乗って駐車場に戻り、ツアーは終了です。 年2回行われるITER Open Doors Dayに参加するには、事前の予約が必要です。ITER機構のホームページをチェックしてみて下さい。