ITERトカマク複合建屋内部
6月に設置されたクライオスタットベースに続き、クライオスタットの下部シリンダー(375トン)がトカマクピットに正常に挿入されました。(2020.8.31)
トカマクピット内では、クライオスタット下部シリンダーのクライオスタットベースへの溶接が開始されました。左側の支柱の上部に測定器が見えます。(2020.10.15)
クライオスタット上部シリンダーをクライオスタットベースに溶接するのには、数ヶ月かかります。間のギャップは40ミリメートルで、円周90メートルを完全に溶接するには、1トンの溶加材が必要です。(2020.10.30)
組立ピットに搬入を予定している、下部シリンダーのサーマルシールドの円(仮組)が完成しました。(2020.10.30)
巨大なアップエンディングツール(2020.9.29)
韓国から「セクター持ち上げツール」が到着
韓国によって設計および製造されたセクター持ち上げツールは、アセンブリホールの天井クレーンに接続され、ITERの最も重いコンポーネントの一部(真空容器セクターおよびトロイダル磁場(TF)コイル)と、その9つのセクターサブアセンブリを持ち上げて移送します。(2020.10.22)
真空容器セクターVVS#6(撮影:2020年10月)
真空容器セクター#6は、大型アセンブリツールの向かい側のプラットフォーム上に横たわっています。最初のセクターのサブアセンブリ作業が始まると、このプラットフォームに垂直位置で取り付けられます。(2020.10.22)
ITER で初めて実装された「レーザーテンプレーティング」と呼ばれる革新的な技術(https://www.iter.org/newsline/-/3359 を参照)を使用して、真空容器セクターの外側曲面上に正確にボス(スタッズ、ボルトのようなもの)を配置し、溶接します。真空容器には合計3万個のボスを数ミリの公差内で溶接する必要があります。(2020.10.22)
AC電流の管理
製鉄所などの重工業施設では中規模の建物に収まるものが、ITERでは1ヘクタールもの広さを必要とします。無効電力制御棟に隣接する無効電力補償装置エリアには、リアクトル、コンデンサ、抵抗器、センサーなどが配置されており、ITERの設備内および周辺の交流電流の流れを平滑化することを目的としています。(2020.10.4)
冷却槽は充填テストに合格(撮影:2020年10月)
最近、冷却塔と排熱エリアの下にある巨大な貯水槽は、気密性と堅固性をテストするために充填されました(実際には余分に充填されました)。これは、熱除去システムをITERの試運転チームに引き渡す前の最後のテストでした。(2020.10.14)
カナダとITERが協力協定に署名
ITER機構発足前の初期に重要な役割を果たしたカナダがITERに帰ってきました。
10/15、ITERベルナール・ビゴ機構長とカナダ政府を代表してダン・コステロ副大臣補佐官が協力協定に署名しました。この協定は、カナダから供給されたトリチウムとトリチウム関連機器・技術の移転に関する協力条件を定めたものです。(2020.10.15)