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2017年1月

 

高台の敷地の南側では、新たな建設計画が進められています。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE



ITERサイトを北東方向に向かって上から撮影したもの。左から右へ:トカマク複合建屋(建設中)、組立建屋とその搬入室、及びクリーニング施設。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


作業場のナトリウム灯は夜になると黄色く光り始め、銀河系の間にある宇宙船基地を想像させる未来の様なイメージが構成されます。写真:ITER機構/EJF Riche


トカマク複合建屋
トカマク複合建屋が出来て現れて来ているのが、100mの高さから見ると明らかにわかります。この80 x 120mの「箱」には、ITER施設の主要建屋3棟が含まれます:トカマク装置、計測建屋、及びトリチウム除去建屋。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


12月のある夜に、最も高いクレーンからトカマク複合建屋の作業場を撮影しました。 


組立建屋の前で、トカマク複合建屋の1階(地上レベル)における作業が進んでいます。2018年に完成した際、トカマク複合建屋は組立建屋と同じ高さになります。 


組立建屋の足元でITERバイオシールドのコンクリート構造が型枠から現れています。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


ITERバイオシールドの1階(地上レベル)は順調に進んでおり、2階用の型枠が徐々に到着しています。


バイオシールドにある複数の大きな丸い開口は、プラズマに30MWの加熱注入をする中性粒子ビーム入射システムのために作られました。


全部で4つの開口は、ITERの中性粒子ビーム入射装置のためにあります:3つは加熱するための中性粒子ビーム用(左の1つ目から3つ目まで)、そして1つは計測中性粒子ビーム用(前面にある小さ目の開口)です。


組立建屋
2台のうち1台(2台目は写されていません)の750トンクレーンの数メートル下に、各50トンの吊上げ容量のある2台の天井クレーンが設置されています。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


計測建屋
計測建屋の地下1階レベル。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


プラットフォームより高く立つ最初の建屋が計測建屋です(写真:地上レベルの壁)。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


高周波加熱建屋
組立建屋への据付が当初予定されていましたが、電子イオン共振加熱システムのための電波機器は専用の建屋に設置されることになりました:組立建屋北側に建設中の高周波加熱建屋。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


建屋の1,2階に電源設備が設置されます(総合入力100MW)。最上階には、高周波発生器(ジャイロトロンと四極管)が設置されます。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


高周波加熱建屋は、骨組があと少しで完成され、長さ50m、幅43m、高さ25mに及びます。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


クライオプラント
上空から見ると、ITERサイトの入口にはクライオプラントのもっとも大きな機器のいくつかが保管されています(黄色いクエンチタンク、及び白いコールドボックス)。 


ITERのクライオプラントは、ITERの高台敷地上で8000㎡ほどの場所を占めます。ガスや液体は屋外に保管され、建屋自体は圧縮機室とヘリウムプラント区域に分割されます。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE 


上から見たクライオプラント作業現場です。12月から天井構造での作業が進められています。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE 


ITERクライオプラントの天井枠が組み立てられています。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE 


建設業者は、これから建設予定のマグネット電力変換建屋(左)とITERクライオプラント(柱のある右の建屋)の間のテクニカルギャラリーを作っています。全部で4㎞ほどのテクニカルギャラリーがITERプラットフォームの地中で十字形に交差します。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


ポロイダル磁場コイル巻線建屋
最後の製作段階で、ダブルパンケーキが積層された後に電気的に接続されます。その後、数百トンの巻線部が組立体全体の樹脂含浸のために最終作業場に移送されます。


コイルを形成するために積層される前に、各ダブルパンケーキを電気的に絶縁及び結合して強固な組立体にするため、真空圧の下にエポキシ樹脂で含浸されなければなりません。


導体が巻線台に入っていくと、複雑なハイテクセロテープディスペンサーのような装置が何層もの絶縁のファイバーガラステープで導体をきつく巻きます。慎重に同期化された巻線と曲げ作業の結果、複数の絶縁コイルの「巻」で構成された「ダブルパンケーキ」が出来上がります。


中国が納品した20トンの導体巻枠が、左にあるタワー上の天井クレーン(右の星型ツールで支持して)によって設置されます。そこから、導体はまっすぐに伸ばした後に清浄化され、その後、将来のコイルの形状に一致するように巻線台の上で再び曲げられます。


20171月に撮影されたポロイダル磁場コイル巻線施設です。今や建屋の端から端までツールの作業場が広がっています。


冷却水貯水池と塔
冷却水貯水池と冷却塔のサイト地下でコンクリート打設作業が行われています。


上部レベル(右)にある建屋に10基の冷却水塔セルが収容され、左下に温水と冷水貯水池が建設される予定です。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE 


12月中に連日の打設作業を重ね、冷却水貯水池の基礎マットが段々形になってきています。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE


作業員
2つのシフトに分かれておよそ1200人の作業員が、さらにオフィスで800人の事務員が現在雇われています。ITER機構との密な連携の下で欧州の国内機関にITER施設の建設が任されています。© Les Nouveaux Médias/SNC ENGAGE