原型炉をもっと知る
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原型炉機器名称
- 機器名称
- 超伝導コイル
- 機器説明
- 超伝導コイルによって,大変強力な磁場を発生させます.この強力な磁場によって目には見えないドーナツ状の閉じ込める篭(かご)をつくり, 炉心プラズマを閉じ込めます.この超伝導コイルは,大きくわけて3種類あります. 1種類目は,ドーナツ方向に16コ並べられたD型のトロイダル磁場コイルです. 2種類目は,トロイダル磁場コイルの外側に設置された円形のポロイダル磁場コイルです. 3種類目は,装置中心(ドーナツの中心の空間部分)に設置された円筒状の中心ソレノイドコイルです. これら,3種類の超伝導コイルによって,炉心プラズマはドーナツ状に閉じ込められ,制御されております.
超伝導コイルシステムの仕組み
原型炉「JA DEMO(ジェイエイ デモ)」の超伝導コイルシステムは、いくつかの種類のコイルで構成されています。下図にあるように、
①ポロイダル磁場コイル・②中心ソレノイドコイル・③トロイダル磁場コイル・④補正磁場コイル
で構成されています。 ここでは、③トロイダル磁場コイルを詳しく見てみましょう。
トロイダル磁場コイル1本は、アルファベットのD文字の形状をしております。このコイルの断面を拡大してみます。
何やら小さい四角の集まりで構成されているのが見えます。さらに拡大してみましょう。
四角い形の中に丸い形がある構造が見えてきましたね。この四角の形状の一つ一つが超伝導で出来ている導体になります。
最後に、超伝導導体1本に注目してみます。
超伝導導体の外側容器である「ジャケット」、その中に超伝導素線が集まっている「撚り線」、 超伝導状態を維持するための極低温に維持する「ヘリウム流路」で構成されています。