原型炉をもっと知る
機器名称(右下側)をクリックして下さい.対象機器と説明文が表示されます.
原型炉機器名称
- 機器名称
- 加熱・電流駆動(中性粒子入射装置:NBI)
- 機器説明
- 発電に必要なフュージョン反応を起こすために炉心プラズマを高温に加熱する必要があります. 炉心プラズマを加熱する方法はいくつかあるのですが, この図で示しているのは中性粒子入射装置といって,英語ではNetutral Beam Injection(NBI)といいます. 中性の高エネルギービームを発生させて,それを炉心プラズマに入射・加熱するという装置になります. また,この高エネルギービームを入射することで,炉心プラズマ中に電流を生成させる事もできます.
加熱・電流駆動(中性粒子入射装置)の仕組み
加熱・電流駆動を行う方法はいくつかあります。 ここではその一つである中性粒子入射装置(NBI:Neutral Beam Injection)について説明します。中性粒子入射装置の役割は、 中性粒子ビームをプラズマ中に入射することで、炉心プラズマをフュージョン反応が起きる高温に加熱したり、 炉心プラズマ中に電流を流す役割を担います。
中性粒子入射装置は、 下図のように主に4つの部分からなります。
- ①負イオン源
- ②加速器
- ③光中性化セル
- ④ビームラインベッセル
次に、②加速器では、加速電圧をかけて、負イオンを高速まで加速します。
③光中性化セルでは、加速された負イオンから電子を一つ剥ぎ取り、中性粒子にします。
最後に④ビームラインベッセルで、中性化されなかった負イオンを取り除き、中性粒子ビームを形成し、炉心プラズマに入射します。