原型炉をもっと知る

機器名称(右下側)をクリックして下さい.対象機器と説明文が表示されます.

ブランケットの仕組み

原型炉「JA DEMO(ジェイエイ デモ)」のブランケットの主な役割は2つあります。

一つ目は、フュージョン反応で出来た中性子の14MeVの運動エネルギーをブランケットで受け止めて、熱エネルギーに変換する役割。
二つ目は、フュージョン反応の燃料の一つである三重水素を前述の中性子を利用して生産する役割。

この2つの重要な役割をしている機器がブランケットというシステムです。

下の図を見てください。
トカマク本体(左上図)の炉心プラズマに面する部分に「四角いブロック状」のものがあります。
この一つ一つが「ブランケットモジュール」というものです。
拡大してみると右図のような形状をしています。 砲弾形状をした「サブモジュール」が集まって構成されています。

最後に、サブモジュール1本(下図)に注目してみます。
サブモジュールは「F82H」(鉄鋼材料)で筐体が作られています。 筐体中に発熱したサブモジュールから熱エネルギーを取り出す「冷却水」が流れています。 また「Li2TiO3ペブル」(三重水素増殖材といいます)のリチウムLiと中性子が反応すすことで、三重水素を生成します。 効率良く三重水素生産を行うため、中性子を増やす役割のBe12Ti(中性子増倍材といいます)も配置されております。 1個の中性子がBe12TiのベリリウムBeと反応すると、中性子が2個に増えることを利用し、効率良く三重水素を生産します。
#

より詳しい資料はこちら